2009年09月16日

勝負年の「造りはじめ」の決意表明!

勝負年の「造りはじめ」の決意表明!

昨日15日より、『造り始め』です。そして本日が『甑起こし』



皆で神棚を掃除し、新しいお供えをし、



今年一年、勝山勝負の年山のように大きい勝ち星を掴む年、無病息災、良醸祈願いたしました。




夜はソムリエ二次試験対策試験の為、友人とリキュール類、オードヴィー類のテイスティング練習を行いました。

勝負年の「造りはじめ」の決意表明!

左から、

-グラッパ ワインの搾りかすを発酵させた蒸留酒 (イタリア)

-フランボワーズのオードヴィ ド フリュイ(フランス)

-ベネディクティンDOM 27種の薬草系リキュール(フランス)

-シャルトリューズ アルプス山麓の修道院でつくられる薬草系リキュール(フランス)

-ペルノ カラーアニス香草系リキュール(フランス)

-マール ワインの搾りかすを発酵させた蒸留酒で木樽熟成 (フランス)

-ポワールウィリアムス 洋梨を原料としたブランデー(フランス)

-ウォッカ(ロシア)

これはテイスティング試験の4問のうちの一問の為の練習です。



ワインの世界っていうのは日本酒と比べて味と香りの守備範囲が非常に広いという事が実感出来ます。



一緒にいた友人は昨晩、宮城県酒造組合で行われていた利き酒選手権に出場した選手の一人でしたが、



アルコールがきついし(平均40度)、香りも様々、甘さもいろいろ、テクスチャーも。。。。。と、かなり苦戦してました。



日本酒はそういう意味では非常に幅の狭い、かなり限定された範囲のお酒という事が分かります。


ワインの世界は高さと幅と奥行きにおいて、日本酒の比では無いということは一目瞭然。


日本酒はよく安直に「美味いか不味いか」論で終始しますが、もっと広い視野で見ると


こんな狭い、仲間内だけの井の中の蛙みたいな小さな世界の表面だけで何やってんだ、という気分になります。


つまり、


1)狭いからこそ、奥が深い。つまり突き詰めればブレなく絶対的な高みに到達出来る。


そこは技術の世界が大半を占める。つまり醸造技術やプロセスからくる酒質への影響をしれば、もっと見えてくることがある。


本当に良い造りとは?良い米、良い水、発酵の良い酒、出来のいい酒、手を抜いていない造りの酒等がしっかりと見えてくる。


だからこそ、究極的な酒質のレベルの高さが語れるのである。 


これはワインでは踏み込めない技術的に面白い世界である。官能テストと化学分析による絶対値に裏打ちされたテイスティングである。


2)日本民族的なアプローチが出来る。

ワインのように『万を持って、万に当たる』の場合、万のワインから万の料理の組み合わせのガイドが必要となります。

つまりソムリエの存在です。


日本酒は『一をして、万に当たる』です。

日本人の味覚の中心である『UMAMI(旨味)』を持って出会う料理の旨味に一体化し、旨味を引き上げ、後味の余韻を楽しむ。

これは一人一人が『酒道』の考え方、遊び方をマスターすれば誰でも出来る事です。

ただし!良い造りの日本酒でなければ十分に堪能することは出来ません。

つまり、最高酒質の日本酒でのみ『酒道』は完結します。

ワインと対峙した時に、ワインの強みに対して、日本酒の世界的立ち位置をしっかり主張し、日本酒の素晴らしい個性を説明出来なければなりません。

=国際化です。

行き着く先は、世界中に人々に、日本酒という初めて出会う文化的視点、考え方、味わい方、楽しみ方を伝え、

世界中の人々をハッピーにしてあげる事が第一義であります。

そして逆に相手の国々の素晴らしい文化を吸収し、人と人を通じで味覚からはじまる個人的な文化交流こそが世界平和、自国愛、郷土愛、家族愛等の全ての愛に通じていきます。



狭いニッポン、そんなに急いで何処行くの?と昔言われてましたが、

狭いニッポン、狭いマニアの中で、狭い日本酒語り合っているだけでは何か足りません。

広い世界、多種多様な味覚をもつ多様な人種の酒好き相手に、限りは見えているけどより広い世界で絶対的に差別化されているからこそ、キャラが立って、日本酒でなければいけない!と言われる未来作りをして行きます!

近いうちに世界中をハッピーにします!



話が大きくなってきましたので、ここらで今日はおしまい♡

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