2010年05月11日

ワインと日本酒最新事情はシンクロ!の巻



日本ソムリエ協会 南東北支部の例会に出席icon22

“「ブルゴーニュ」をテーマに、ベージュ アラン・デュカス東京の総支配人である当協会の石田博理事を講師に迎え、幅広い見識を大いに語っていただきたいと考えております。世界最優秀ソムリエコンクールに日本代表として出場経験のある方と、直に触れあえる絶好の機会でございます。”という趣旨の会でした。

石田博理事のお話で、ハッと気づくことがありました!

日頃からの私の主張と全く同じ事が、ブルゴーニュでも起きている!

つまり、20年前と異なり、造り手が若返ったことで、思想、考え方、取り組み方が変わってきたこと。

同時並行で、栽培技術、醸造技術が更に発展!

結果として出来上がったワインのテイスティングの判定基準が変わってきたことが挙げられる!

以前では収穫のばらつきや、酸化防止剤の添加技術の未熟さ、樽香に偏りすぎた造り、生産性を優先等々、ある意味適当に流していた品質に対して、

現在の若手醸造家たちは更に突っ込んだ哲学、方法論、技術をもって、
より原料の
『ピュア』さを
表現するようになってきた。


例を挙げると、以前は若いカベルネソーヴィニオンやシュナンブランに当たり前に見られた『ピーマン香』は、

今では十分に熟していないブドウを収穫したとマイナス評価。

今の上記の品種ではもはや『ピーマン香』はほとんど見なくなった。

また以前は若いムルソーによく見られた『ノワゼット』『キノコ』『トースト』等の香りは、

今では単なる『酸化=劣化』によって引き起こされることが判り、今ではあまり見かけない。

以前では見過ごされてきた『未熟なブドウ』や『酸化による劣化』『醸造技術の腕』がより厳密に判断されるようになった。

だからこそ造り手の方も、更に良いものを生み出すようになった。

つまり醸造技術とテイスティング技術の向上により、より正確にワインにおけるブドウ品種の表現方法、そしてワインの出来とそれに対する評価が変わってきた。劣化は劣化とちゃんと認識する。ワインテイスティングは品質に対しての『分別』がついている。そしてソムリエを始め、ワイン愛好家も含め皆真剣に新しい解釈・見解・意見・研究成果等を学習し共有している。

実は私自身も20年前のワインの記憶が大半で、近年のワインテイスティングにおいてのワインの評価に確実な『ズレ』を感じておりました。

今回はこのことが判っただけでも大収穫の講演でした。石田理事ありがとうございました。

で、話は戻ります。

ワインでこれだけ進化している。しかも世界的に。

今、勝山は進化している。全く同じ事がこの仙台で起こっている。

なのに、未だDANCHU等の雑誌をはじめ、日本酒の評論家、専門家、料理家、はたまた日本酒好きなソムリエの方々でさえ、

常識が、思考が、20年以上前から停止している。


大問題である!
ワインと比べ、明らかに勉強大不足である!


日本酒が人気がないとか、年々減少しているとかネガティブ思考に陥ったり、

ずっと前から同じようなスローガン"日本酒に乾杯"をいまだに言い続けていたり、
(せめて"美味しい日本酒で乾杯"くらいは最低言えばまだマシか!)

雑誌では『安酒礼賛』『B級グルメと日常消費酒』みたいな特集ばっかり組んだりと、

日本酒の長期的な地位低下につながることばかりやっている現状には、もううんざりです!

それよりも、もっと健全な学習志向を持ち、日本酒への尊敬、あこがれ、夢を持って欲しい。

そして日本酒をもっと丁寧に扱って欲しい。酔っぱらって、内輪だけの盛り上がりに終始するためだけの道具に引きずり下ろさないで欲しい。

だって日本の"国酒"なんですよ! 

神道でいうところの、神に捧げるお清め酒は、神々から与えられた大地のお恵みへのお返しとして捧げる、大地の恵みを代表する最上の捧げ物なんです。

今回は長く書きましたが、まとめると・・・・・

ワインと同様に、若い作り手が、新しい哲学、醸造技術やそれを支える機材の進歩、新しいアプローチ、新しい料理との取り組み等々、

今、日本酒が世界で一番飛躍的に進歩していることをもっと知ってほしい!っていうか気づいてほしい!

ホコリをかぶった、錆び付いた頭ではなく、現代のイキイキとした瑞々しい感性で見てほしい!



ハリケーン男、
日ノ本の国酒の輝ける未来のために
頑張りまっす!



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