別冊「ワイナート」日本酒基本ブック
別冊「ワイナート」10月号 日本酒基本ブックです。
松崎晴雄氏のテイスティングノート、素晴らしく冴えてます。
ワイン専門誌らしく、ワインの持つ気品と品格、風格という切り口で日本酒を表現すると、
こんなにも魅力的になる!というひとつのお手本と言えるでしょう。
また、通常の日本酒特集にみられる「日本酒こうあるべし」が一切無く、
むしろ造り手が語る日本酒の未来と希望にフォーカスしたポジティブ前進志向が好感触です。
勝山はP.76に紹介されています。
ダイヤモンド・レイ(50,000円)と元ルビーラベル(30,000円)が紹介されております。
それぞれロンドンSAKEチャレンジで金賞と銀賞を受賞したお酒。
このような高級酒もタブー視せずに、当然なこととして「良いものは良い」と誌面に取り上げるという、
高いのは罪、高いのは美味しくて当たり前、日常で飲めなければ日本酒に非ず的な短絡的思考・狭い視野から脱却し、
日本酒の品格と名誉が失墜した戦後の呪縛からの初の“民主化”が感じ取れる貴重な一冊です。
皆さんも是非一家に一冊常備して下さい。日本酒は実は素敵なお酒ということがよく理解できることと存じます。
関連記事