2013年11月19日
海外マーケット事情 香港編
今回は香港のマーケットについてのお話を少し。
まず、香港のマーケットは既に成熟していて飽和状態にある。という情報が結構蔓延しております。
はたしてそうでしょうか?
答えは全く"NO"です。
もし"YES"という方が近くにおりましたら、その人の国際的なマーケティングセンスと国際戦略・戦術に関して全くの素人と断言しても過言ではありません。
得に蔵元の方々に伝えたいのは"YES"という方に耳を貸さないことです。
正直言って、香港における日本酒マーケットのポテンシャルはまだまだ未知数です。
特に見る視点がマクロ視点である方の意見には要注意です。
たしかにマクロ的視点で見れば、香港では既に価格競争に入っており、新規参入や2000石以下の小さな蔵にはうまみが無いといえばないかもしれません。
しかしもともと2000石以下の蔵はマクロ視点で商売をしておりません。ここに思考の"落とし穴"があります。
香港以外にも、マカオ、シンガポール、タイ、インドネシア、ベトナム、カンボジアなど、マクロ視点以外の視点で見ればまだまだ未開拓であると、はっきり断言出来ます。
そもそも日本酒の営業活動において、根本的なことを申しますと、
日本でのアルコールの消費シェアを落とし続けてきた失策続きの営業活動を、そっくりそのまま海外で行っても結果は同じだということです。
実際に香港では、あり得ない話ですが、旧態依然の営業しか行われておりません。
いくら香港で十四代や磯自慢が人気があるからといっても、香港の日本酒マーケットの日本酒の教養レベルは散々たるものがあり、一部のブランド銘柄が既に香港に入ってからかなりの日数が経ちますが、それらの存在は一向に日本酒の教育や啓蒙、楽しみ方/楽しませ方について貢献しているとは言えません。
つまり日本酒業界は、日本酒愛好家の創造活動を怠りすぎてきました。
日本酒の歴史、文化、宗教との関わり、公家文化のの食との関わり、武家文化の食との関わりなどの日本酒の背景・バックグラウンドが全く伝わっておらず、
また消費者への楽しませ方、また楽しみ方すらも啓蒙しておりません。
そして蔵元も、スペックは語りますが、テイスティングと直結した酒の魅力をアジア人にわかるように伝える努力もしておりません。
こんなナイナイばかりで、どうして普及できるというのでしょうか? そして日本酒は香港で成熟したといえるのでしょうか?
また商品ラインナップもどれも横並びばかりで、おかげで価格競争となり、蔵元も自分の酒すら値決めにイニシアチブを発揮できない。
ワイン業界で仮に例えるとすると、こんなあり得ない状況となってしまいます。
香港ではワインをコップで飲んでます。しかも一気のみで、味わうということがありません、というか、テイスティングという存在すら知りません。
香港人はワインに格付けがあるということも知らず、みんな一律の安い値段の酒と思っております。
一部ブランドの常軌を逸した値段で取引されているものもありますが、それが本当にその値段に相当するものかどうかもよくわからずに消費しています。
もちろん料理とのマリアージュなども、まともに考えたことすらありません。
そういえばソムリエ達の間では食事とのペアリングにおいては、高い酒(美味しいとは限らない)から始め、次第に安酒へと飲み進め、〆は古酒を飲むことを勧めています。
はたしてワインにどれだけの付加価値があるのか、また多くの種類のワイン同士の差というものもよく理解していません。
ワイン愛好家と称する人たちは残念ながら選び方、買い方、保存方法の基本的な知識すら持ち合わせておりませんので、売るほうも酒の扱いや管理が適当です。
さあ、あなたが、たとえばですが、シャトーマルゴーやペトリュスの営業マンであったらどうでしょう? またはどこにも負けない自信のある素晴らしい造り手であったら?
すでに香港はワイン市場が成熟していると思って断念しますか?
香港には凄い金持ちがゴロゴロしております。あなたは魅力的な富裕層が多い香港をプロフェッショナルな営業マンとして本当にあきらめきれますか?
上記のワインに置き換えてみたらどうなるか!の、作り話でしたが、香港での大方の日本酒事情は大方この程度のものです。
至極真っ当な営業マンなら、非常にやり甲斐のある、開拓し甲斐のあるマーケットだと考えるはずです。
しかも、酒単体の販売と言うよりは、酒をとりまく素晴らしい世界観と共にもっともっと紹介したいと思うはずです。
もし香港で売れない!と思っている蔵元があるならば、輸出入のパートナーを即刻変えることを検討することをオススメします。
大切なのはヴィジョンです。どのようにして販売するのかという戦略です。
香港での目的を共有出来る輸入業者を見つけ、そしてそれをしっかりサポートしてくれる輸出業者とのチームを作るべきです。
JETROや中央会頼りで、ただ蔵元だけの烏合の衆が集まって香港に行ったところで、ただの徒労で終わることでしょう。
これからは蔵元+輸出業者がまずタッグを組み、同じヴィジョンを共有出来る輸入業者を探すことが最善です。これがないと何も始まりません。
自社の強みや背景、特徴をしっかりと打ち出した差別化ができる戦略・戦術をチームで共有すると自ずと勝機は見えてきます。
もしそれでも突破口がなかなか見えてこないという蔵元がいるならば、それは蔵元自身の視野の"狭さ""浅さ"に気づき、もっと勉強することです。
日本の狭い中での情報を鵜呑みにせず、蔵元自身の目でまず現状をリサーチし、香港をもっと知るべきでしょう。
ただ、これから香港では大きな動きが始まろうとしています。
ここ2〜3年で勝負に出れないようでは、香港マーケットに入り込むのは今後ますます難しくなっていくかも知れません。
もし香港で勝機を見つけたいと思うならば、蔵元はもっともっと香港に通い、あらゆる出会いの中から本質を感じ取り、早急に実行に移していくことです。
そして香港のみならずマカオ、シンガポール、インドネシア、ベトナム、タイ、カンボジアなどの近隣諸国にも是非足を運び、
アジア全体の流れも同時に把握されることをオススメ致します。
P.S. 余談ですが、アジアを知れば知るほど、日本という国がどれだけ世界から"愛されているか"を実感できます。
日本のために汗を流してきた祖先を想い、日本を世界にPRすべき立ち位置にいることを蔵元はもっともっと自覚すべきです。
ここからは脱線します。
ベトナムの方から聞いた話ですが、ベトナム人は韓国を許せない!と殆どの人が思っているそうです。
謝罪しろ!と韓国は日本に対して言う権利が一切ないことを、ベトナム人は皆知っているそうです。
つまり韓国人がベトナム人に対して行った非人道的行為、慰安婦を超える女性に対しての非道な行為の数々を一切謝罪しないで、それよりはるか昔の日韓関係を日本に謝罪させようとする行為に対し、非常に怒りを感じているそうです。
私自身事実は確認しておりませんが、ベトナムの方から直に聞かされた話だったので、もしこれが事実なら、韓国の二枚舌のでたらめ外交を暴くことになりますし、日本では全く報道されていない事なので、ここで紹介させていただきました。
まず、香港のマーケットは既に成熟していて飽和状態にある。という情報が結構蔓延しております。
はたしてそうでしょうか?
答えは全く"NO"です。
もし"YES"という方が近くにおりましたら、その人の国際的なマーケティングセンスと国際戦略・戦術に関して全くの素人と断言しても過言ではありません。
得に蔵元の方々に伝えたいのは"YES"という方に耳を貸さないことです。
正直言って、香港における日本酒マーケットのポテンシャルはまだまだ未知数です。
特に見る視点がマクロ視点である方の意見には要注意です。
たしかにマクロ的視点で見れば、香港では既に価格競争に入っており、新規参入や2000石以下の小さな蔵にはうまみが無いといえばないかもしれません。
しかしもともと2000石以下の蔵はマクロ視点で商売をしておりません。ここに思考の"落とし穴"があります。
香港以外にも、マカオ、シンガポール、タイ、インドネシア、ベトナム、カンボジアなど、マクロ視点以外の視点で見ればまだまだ未開拓であると、はっきり断言出来ます。
そもそも日本酒の営業活動において、根本的なことを申しますと、
日本でのアルコールの消費シェアを落とし続けてきた失策続きの営業活動を、そっくりそのまま海外で行っても結果は同じだということです。
実際に香港では、あり得ない話ですが、旧態依然の営業しか行われておりません。
いくら香港で十四代や磯自慢が人気があるからといっても、香港の日本酒マーケットの日本酒の教養レベルは散々たるものがあり、一部のブランド銘柄が既に香港に入ってからかなりの日数が経ちますが、それらの存在は一向に日本酒の教育や啓蒙、楽しみ方/楽しませ方について貢献しているとは言えません。
つまり日本酒業界は、日本酒愛好家の創造活動を怠りすぎてきました。
日本酒の歴史、文化、宗教との関わり、公家文化のの食との関わり、武家文化の食との関わりなどの日本酒の背景・バックグラウンドが全く伝わっておらず、
また消費者への楽しませ方、また楽しみ方すらも啓蒙しておりません。
そして蔵元も、スペックは語りますが、テイスティングと直結した酒の魅力をアジア人にわかるように伝える努力もしておりません。
こんなナイナイばかりで、どうして普及できるというのでしょうか? そして日本酒は香港で成熟したといえるのでしょうか?
また商品ラインナップもどれも横並びばかりで、おかげで価格競争となり、蔵元も自分の酒すら値決めにイニシアチブを発揮できない。
ワイン業界で仮に例えるとすると、こんなあり得ない状況となってしまいます。
香港ではワインをコップで飲んでます。しかも一気のみで、味わうということがありません、というか、テイスティングという存在すら知りません。
香港人はワインに格付けがあるということも知らず、みんな一律の安い値段の酒と思っております。
一部ブランドの常軌を逸した値段で取引されているものもありますが、それが本当にその値段に相当するものかどうかもよくわからずに消費しています。
もちろん料理とのマリアージュなども、まともに考えたことすらありません。
そういえばソムリエ達の間では食事とのペアリングにおいては、高い酒(美味しいとは限らない)から始め、次第に安酒へと飲み進め、〆は古酒を飲むことを勧めています。
はたしてワインにどれだけの付加価値があるのか、また多くの種類のワイン同士の差というものもよく理解していません。
ワイン愛好家と称する人たちは残念ながら選び方、買い方、保存方法の基本的な知識すら持ち合わせておりませんので、売るほうも酒の扱いや管理が適当です。
さあ、あなたが、たとえばですが、シャトーマルゴーやペトリュスの営業マンであったらどうでしょう? またはどこにも負けない自信のある素晴らしい造り手であったら?
すでに香港はワイン市場が成熟していると思って断念しますか?
香港には凄い金持ちがゴロゴロしております。あなたは魅力的な富裕層が多い香港をプロフェッショナルな営業マンとして本当にあきらめきれますか?
上記のワインに置き換えてみたらどうなるか!の、作り話でしたが、香港での大方の日本酒事情は大方この程度のものです。
至極真っ当な営業マンなら、非常にやり甲斐のある、開拓し甲斐のあるマーケットだと考えるはずです。
しかも、酒単体の販売と言うよりは、酒をとりまく素晴らしい世界観と共にもっともっと紹介したいと思うはずです。
もし香港で売れない!と思っている蔵元があるならば、輸出入のパートナーを即刻変えることを検討することをオススメします。
大切なのはヴィジョンです。どのようにして販売するのかという戦略です。
香港での目的を共有出来る輸入業者を見つけ、そしてそれをしっかりサポートしてくれる輸出業者とのチームを作るべきです。
JETROや中央会頼りで、ただ蔵元だけの烏合の衆が集まって香港に行ったところで、ただの徒労で終わることでしょう。
これからは蔵元+輸出業者がまずタッグを組み、同じヴィジョンを共有出来る輸入業者を探すことが最善です。これがないと何も始まりません。
自社の強みや背景、特徴をしっかりと打ち出した差別化ができる戦略・戦術をチームで共有すると自ずと勝機は見えてきます。
もしそれでも突破口がなかなか見えてこないという蔵元がいるならば、それは蔵元自身の視野の"狭さ""浅さ"に気づき、もっと勉強することです。
日本の狭い中での情報を鵜呑みにせず、蔵元自身の目でまず現状をリサーチし、香港をもっと知るべきでしょう。
ただ、これから香港では大きな動きが始まろうとしています。
ここ2〜3年で勝負に出れないようでは、香港マーケットに入り込むのは今後ますます難しくなっていくかも知れません。
もし香港で勝機を見つけたいと思うならば、蔵元はもっともっと香港に通い、あらゆる出会いの中から本質を感じ取り、早急に実行に移していくことです。
そして香港のみならずマカオ、シンガポール、インドネシア、ベトナム、タイ、カンボジアなどの近隣諸国にも是非足を運び、
アジア全体の流れも同時に把握されることをオススメ致します。
P.S. 余談ですが、アジアを知れば知るほど、日本という国がどれだけ世界から"愛されているか"を実感できます。
日本のために汗を流してきた祖先を想い、日本を世界にPRすべき立ち位置にいることを蔵元はもっともっと自覚すべきです。
ここからは脱線します。
ベトナムの方から聞いた話ですが、ベトナム人は韓国を許せない!と殆どの人が思っているそうです。
謝罪しろ!と韓国は日本に対して言う権利が一切ないことを、ベトナム人は皆知っているそうです。
つまり韓国人がベトナム人に対して行った非人道的行為、慰安婦を超える女性に対しての非道な行為の数々を一切謝罪しないで、それよりはるか昔の日韓関係を日本に謝罪させようとする行為に対し、非常に怒りを感じているそうです。
私自身事実は確認しておりませんが、ベトナムの方から直に聞かされた話だったので、もしこれが事実なら、韓国の二枚舌のでたらめ外交を暴くことになりますし、日本では全く報道されていない事なので、ここで紹介させていただきました。
Posted by 勝山 at 00:48│Comments(0)
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