2010年05月09日
あと、もう少し!で酒造りが終わります。

何をしているのでしょうか?

答えは『袋しぼり』の準備です。
5月はあとたしかタンク4本分を一週間おきに搾って今年の酒造りはお終いです。
瓶詰めまで入れると6月中旬で終了です。秋→冬→春の三季醸造ならではの長さです。
上の写真は頭(かしら)で新婚の鏡君が、醪を袋に入れて、並べているところです。
まだ底の方ですが、袋が上まで積み上げたらゆっくりとプレスして搾っていきます。
こうやって積み重ねている間に袋から滴り出るのが「あらばしり」と呼ばれる酒で、
酒飲みの間は結構人気があります。
勝山では遠心分離『暁』『DIAMOND AKATSUKI』以外の酒は
全てこの「袋しぼり」です。
ただし、一部の一般的に流通していない酒には袋を吊し、雫が自由落下した『懸けしぼり』という搾りを行います。
「懸けしぼり」は香り優先の酒質にはぴったりの搾りですね。
ちなみに一枚目の写真の後ろに写っている青い機械は「藪田式」と呼ばれるアコーディオンみたいにいっぺんに搾ります。
荒い搾りなので、勝山では「元祖たまご酒」用の純米酒にしか使用しておりません。
よく売っている四角いシート状の酒粕がこの「藪田式」で搾ったあとの粕。ということはあまりよい酒粕ではありません。
もし酒粕を買われる場合は形が整っていない不揃いの吟醸粕をおすすめします!
つまり「袋しぼり」の粕です。
さて、明日は昨日搾ったばかりのうす濁り生新酒のお披露目会を日本料理醇泉で行います。
仙台伊達家の再現料理を食べながら、贅沢に初物を祝おうという趣旨です。
会費は15,000円 定員は限定16名で、すでに満員御礼です。
参加者の皆様ありがとうございます。