2009年09月23日
日本酒グラス決定!!

日本料理醇泉の日本酒用グラスの選定を行いました。
エントリーは
ー日本の職人が手掛けた「うすはり」シリーズ3品
ー今フランスのプロの間でブレイクしているOpenUpシリーズ3種
ーリキュールや蒸留酒のプロ用グラス2種
の合計8種での戦いとなりました!

お酒は3種類用意。
ー製造が間に合わない!大人気の米旨味系 特別純米『縁』1500円
ー高島屋限定品で香り吟醸系『懸けしぼり』8900円
ー勝山最高級酒 液体のダイヤモンド『暁』10000円
モノの見事に、お酒とグラスの向き不向きが出ました!
また、ルールとして;
点数は一番が3点、二番が2点、三番目が1点GET
手順1)香りだけの印象で採点
手順2)飲んで空気を入れて味わい、それを吐き出だす。香りと味の印象で採点
手順3)最後まで飲み込んで、のどごしと余韻迄の全体の印象で採点
気付いたことがありました。
手順1では純粋な香りの立ち方とまとまりが分かりました。
逆に発散しすぎて薄まったものもあり。
手順2では味わいというよりはむしろアルコールの印象が強かったです。
吐き出す利き酒は日本酒には不向きということがわかりました。
手順3ではアルコールと酸味のバランスがよく分かりました。
やはりしっかり喉を通さないと、キレイな酒質、造りのよさ、味と香りのまとまりがわかりません。
実際に手順1の香りだけの印象と飲んだときの印象に乖離がある場合も見受けられました。
また、酒別でのグラスとのマッチングでいうと、
純米酒『縁』は深い旨味が味わえるため、アルコールや酸味を発散させ、
グラスを動かしながら液体を砕き、旨味を掘り起こすという点で、
大振りのワイングラス、つまり特級の赤ワイン用がダントツで良かったです。
香り吟醸系の純米大吟醸『懸けしぼり』は香りが強い分、香りが発散するときのまとまりが大切になります。
大振りのグラスでは香りが発散しすぎて、かえって香りの層の薄さが露呈しました。
よってリキュールのプロ用グラスや日本の『うすはり大吟醸グラス』くらいの小振りのグラスが最適でした。
最高純米大吟醸『暁』ですが、旨味と香りのバランスが良いので、普段私は大振りのボルドーグラスで飲んでました。
ところが、OpenUpシリーズのプロ専用ソムリエ試飲グラスが圧勝で、次いで白ワイン用のグラスが最適でした。
もともと日本酒はワインと比べて香りの層が薄い。実は前から気になっており、今回それがモロに痛感しました。
優勝は?

今回の勝者は、総合得点で一位になった OpenUpの白ワイン用グラスです。
『縁』では2位 1位は特級赤ワイン用グラス(特大サイズ)
『懸けしぼり』で3位 1位は日本「うすはり大吟醸」グラス(小振りサイズ)
『暁』で3位 1位はプロ専用ソムリエグラス(中サイズ)
総合得点で堂々の1位でした。
あとは値段との交渉の問題ですが、11月には実戦配備されるものと思います。
P.S. 一ノ関夫婦、ご協力ありがとうございました。
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Posted by 勝山 at 12:31│Comments(1)
│仙台流『酒道』
この記事へのコメント
画像お借りしました!
グラスによって違いが大きすぎて本当にびっくりするほどですものね。
グラスによって違いが大きすぎて本当にびっくりするほどですものね。
Posted by RuBis 高木美香 at 2009年11月19日 19:22