2011年01月03日
仙台雑煮の正体とは!?
仙台雑煮と一口に言ってもいろいろあるのをご存じでしょうか?
また、偽物もございますのでご注意です。
で、一口に"仙台雑煮"といっても、
1) お殿様のお雑煮
2) 広瀬川の鮎出汁雑煮
3) ハゼ出汁雑煮
4) 偽物ハゼ出汁雑煮
の四種類がございます。
一番一般的に知られているのが、
4) 偽物ハゼ出汁雑煮です。
よく、写真で見かける、出汁を取った後のハゼを
月の前立てに見立てて汁の上にハゼを丸々飾ってあるアレです。

本来、政宗公以来、食にはこだわりのある土地柄。
出汁を取った後の味も素っ気もないスカスカで臭いにクセのあるハゼを盛りつけるとは失礼千万!!
せめて食べる側の気持ちにも思いやって、ハゼの甘露煮を別皿で出すぐらいの芸を見せて頂きたい。
戦後、今は無き仙台ホテルに来た流れの職人が写真撮影用に盛りつけたら、
何も知らない新仙台人(戦後に仙台に入ってきた人々←反意語:旧仙台人(戦前から城下町に住んでる人々))が見栄えだけで飛びつき、
そこからメディアのイメージの中で既成事実化してしまった最悪の事例です。
いまや仙台市や宮城県までもがこのイメージを採用し、とんでもない規模で全国区に拡大してしまいました。
ところで仙台の人はこんなグロテスクで不味いお雑煮を喜んで食べているのでしょうか?
お国自慢、お雑煮自慢出来ないくらいに不味く形骸化してしまったこと、大変残念に思います。
偽物にはくれぐれもご注意を!
1) お殿様のお雑煮のお出汁はもちろん『かつお節(武士)』
具も黒豆・大根・ニシン・なまこ・鮑等なかなか滋味があるものばかり
ニシンの風味がアクセントとなっており、好き嫌いが分かれるところですが、
察するに、海のない土地出身の大殿にとっては、
一夜干しのニシンの風味が味覚のツボにはまるのではないのでしょうか!?
3) ハゼ出汁雑煮は地域や家々によってそれぞれ出汁や具に独自の工夫やバリエーションがあり、
御用蔵元 伊澤家では、茹でて紅白にしたイクラをトッピングします。
ハゼはクセが強いため、仙台雑煮が具だくさんになったとのことです。
ハゼ出汁単体だと臭いので、実際にはカツオと昆布出汁でブレンドします。
また具の野菜から出る汁もハゼのクセを和らげるのに一役買っております。
つまり味付け・調理側の理由により、全国に類を見ない豪華な具だくさんの雑煮になった訳です!
2) 鮎出汁雑煮。
聞き慣れない方も多いと思いますが、
実は宮城県ではその昔、鮎が捕れていましたので、
地域によっては鮎出汁雑煮は未だに残っております。
つまり宮城県では、地元で捕れる食材を出汁に使用ていたということが言えます。
仙台でもその昔は広瀬川で大量の鮎が釣れており、
その鮎で出汁をとっていたと、口伝での伝承が複数確認されております。
鮎出汁は非常に野趣に富み、滋味たっぷりの豊かな出汁です。
何故鮎をよく食す京都の人々が、かような気品のある美味を知らないのかが不思議です。
鮎は現在仙台ではほとんど捕れなくなりましたし、非常に高価ですが、
鮎出汁の存在は豊かな仙台の味覚の伝承の上では欠かすことの出来ない重要なものです。
現在あるもの検索できるモノ、単に自分が知っているもの、買えるものだけを消費するのではなく、
先人の味覚に出会う試みも、年に一回してみてはいかがでしょうか?
自分自身の経験に厚みを増し、郷土の誇りをより強めることができるでしょう!
また、偽物もございますのでご注意です。
で、一口に"仙台雑煮"といっても、
1) お殿様のお雑煮
2) 広瀬川の鮎出汁雑煮
3) ハゼ出汁雑煮
4) 偽物ハゼ出汁雑煮
の四種類がございます。
一番一般的に知られているのが、
4) 偽物ハゼ出汁雑煮です。
よく、写真で見かける、出汁を取った後のハゼを
月の前立てに見立てて汁の上にハゼを丸々飾ってあるアレです。

本来、政宗公以来、食にはこだわりのある土地柄。
出汁を取った後の味も素っ気もないスカスカで臭いにクセのあるハゼを盛りつけるとは失礼千万!!
せめて食べる側の気持ちにも思いやって、ハゼの甘露煮を別皿で出すぐらいの芸を見せて頂きたい。
戦後、今は無き仙台ホテルに来た流れの職人が写真撮影用に盛りつけたら、
何も知らない新仙台人(戦後に仙台に入ってきた人々←反意語:旧仙台人(戦前から城下町に住んでる人々))が見栄えだけで飛びつき、
そこからメディアのイメージの中で既成事実化してしまった最悪の事例です。
いまや仙台市や宮城県までもがこのイメージを採用し、とんでもない規模で全国区に拡大してしまいました。
ところで仙台の人はこんなグロテスクで不味いお雑煮を喜んで食べているのでしょうか?
お国自慢、お雑煮自慢出来ないくらいに不味く形骸化してしまったこと、大変残念に思います。
偽物にはくれぐれもご注意を!
1) お殿様のお雑煮のお出汁はもちろん『かつお節(武士)』
具も黒豆・大根・ニシン・なまこ・鮑等なかなか滋味があるものばかり
ニシンの風味がアクセントとなっており、好き嫌いが分かれるところですが、
察するに、海のない土地出身の大殿にとっては、
一夜干しのニシンの風味が味覚のツボにはまるのではないのでしょうか!?
3) ハゼ出汁雑煮は地域や家々によってそれぞれ出汁や具に独自の工夫やバリエーションがあり、
御用蔵元 伊澤家では、茹でて紅白にしたイクラをトッピングします。
ハゼはクセが強いため、仙台雑煮が具だくさんになったとのことです。
ハゼ出汁単体だと臭いので、実際にはカツオと昆布出汁でブレンドします。
また具の野菜から出る汁もハゼのクセを和らげるのに一役買っております。
つまり味付け・調理側の理由により、全国に類を見ない豪華な具だくさんの雑煮になった訳です!
2) 鮎出汁雑煮。
聞き慣れない方も多いと思いますが、
実は宮城県ではその昔、鮎が捕れていましたので、
地域によっては鮎出汁雑煮は未だに残っております。
つまり宮城県では、地元で捕れる食材を出汁に使用ていたということが言えます。
仙台でもその昔は広瀬川で大量の鮎が釣れており、
その鮎で出汁をとっていたと、口伝での伝承が複数確認されております。
鮎出汁は非常に野趣に富み、滋味たっぷりの豊かな出汁です。
何故鮎をよく食す京都の人々が、かような気品のある美味を知らないのかが不思議です。
鮎は現在仙台ではほとんど捕れなくなりましたし、非常に高価ですが、
鮎出汁の存在は豊かな仙台の味覚の伝承の上では欠かすことの出来ない重要なものです。
現在あるもの検索できるモノ、単に自分が知っているもの、買えるものだけを消費するのではなく、
先人の味覚に出会う試みも、年に一回してみてはいかがでしょうか?
自分自身の経験に厚みを増し、郷土の誇りをより強めることができるでしょう!
Posted by 勝山 at 19:56│Comments(3)
│勝山地元紹介
この記事へのコメント
明けましておめでとうございます。
昨年はいろいろとお世話になりありがとうございましたm(__)m
ここに初めてコメントしたのも昨年のお雑煮のblogでした。
我が家のお雑煮の長年不思議だった謎が大将のおかげで解決したのを覚えています。
そして若様の事もお話しが出来て本当嬉しかったです。
お休みが無いようですがお体ご慈愛下さいませ。
今年も宜しくお願い致します。
昨年はいろいろとお世話になりありがとうございましたm(__)m
ここに初めてコメントしたのも昨年のお雑煮のblogでした。
我が家のお雑煮の長年不思議だった謎が大将のおかげで解決したのを覚えています。
そして若様の事もお話しが出来て本当嬉しかったです。
お休みが無いようですがお体ご慈愛下さいませ。
今年も宜しくお願い致します。
Posted by yayoi at 2011年01月04日 00:45
yayoi殿、
新年おめでとうございます。
今年も謹んでよろしくお願い申し上げます。
お互いお国自慢が出来るぐらい胸を張れる美味しいお雑煮を食べましょう!
新年おめでとうございます。
今年も謹んでよろしくお願い申し上げます。
お互いお国自慢が出来るぐらい胸を張れる美味しいお雑煮を食べましょう!
Posted by 蔵元jihei at 2011年01月04日 12:18
遅くなりましたが
あけましておめでとうございます
今年もblog覗かせていただきます(^-^)
立派なお雑煮ですね
私が知ってるのは
お吸い物にかまぼこ、三ツ葉が入ってるシンプルなもので…
そう言えば、初詣の帰りに初めて入ったお店で
なんと!
勝山さんのたまご酒発見!
もちろん買って帰りました
お正月に見つけられたなんて奇跡!
年明けそうそういい事ありそうな一年
とにかく美味しい!
すっかり虜です(笑)また買いに行こうと思ってます
今年は是非、仙台に出向き他の美味しい子達に会いたいと思います
あけましておめでとうございます
今年もblog覗かせていただきます(^-^)
立派なお雑煮ですね
私が知ってるのは
お吸い物にかまぼこ、三ツ葉が入ってるシンプルなもので…
そう言えば、初詣の帰りに初めて入ったお店で
なんと!
勝山さんのたまご酒発見!
もちろん買って帰りました
お正月に見つけられたなんて奇跡!
年明けそうそういい事ありそうな一年
とにかく美味しい!
すっかり虜です(笑)また買いに行こうと思ってます
今年は是非、仙台に出向き他の美味しい子達に会いたいと思います
Posted by Rei at 2011年01月15日 18:49